ブックタイトル抜粋版 vol.04 浦野醤油醸造元

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概要

抜粋版 vol.04 浦野醤油醸造元

浦野醤油醸造元前に戻り家業を継ぐ決心をする。その頃はすでに生揚げ製造を協同組合に委託していたため、醤油造りを一から学ぶことにもさほど心配せずにすんだという。その後は父親について醤油造りを学び、なんとか無事に5代目を継いで今に至っている。内気な性格で「人づきあいは苦手」というが、地域のお得意さんを大切にしながらなんとかやってきた。そんな中、現在の若女将・敦子さんが息子のもとに嫁いで来たのは今から8年前の平成22年のこと。敦子さんは鳥取県の生まれで、大学を出た後にコーヒーと業務用食品の卸売をする会社に就職し、豊前に近い大分県中津市で働いていた時に顧客から「ぜひ会わせたい」と6代目を紹介された。老舗醤油蔵に入ることについて「結婚する時は深く考えなかった」と笑うが、嫁ぎ先の商売を知るほどに興味が湧き、どんどん楽しくなっていった。「初めて知る醤油や発酵の世界は新鮮で興味深いものでした。嫁いだ頃から義父や義母が色んな商品を少しずつ作っては販売してみて、ダメだったらやめてまた新しいものを企画するのを見ていたので、自分も何か考えようと思ったんです。家族経営の小さな会社ですが、何でもやりたがりの私にとっては逆に良かったかも。新しい商品のアイデアが浮かんだら、ちょっとだけ作って道の駅で売ってみることを始めました」と性分にぴったりの家に巡り会えたようだ。こうして若女将となった敦子さんは、家業の醤油造りを学ぶ一方で醤油以外の商品開発にもチャレンジしていった。醤油の消費量が減り続ける今の時代、根強いファンがいるとはいえ、果敢に魅力ある商品を作らねば将来は生き残れないと思ったのだ。4